「ねえ、やっぱりまだぶつかってる・・・。」

今日もあいかわらずだ。しかし、


友達っぽい人がいた。香山だ。

その友達っぽい人は河田とはちがい、背が低く、その友達も背が低い。

だから香山とその友達をバチカングループとよんでいる。

バチカングループに河田が近づいた。のそ~~~り。その足どりはスケートを滑っているようだった。

するとでかすぎて見えてないのか、相手にされない。

一緒に笑っている。自分の話題は聞いてくれないという悲劇。


「しかたないだろ」


私たち全員がそう思った。

しかも、河田はそのとき、ひそかにステップをふんでいた。ダンスならえばいいのに。才能あるよ、きっと。



ぎゃはははははははは!!!!

思わずみんなで大笑い。

「ねえ、里奈~、もうやめてほしいよね~、はは」

     里奈?

里奈の顔が真っ赤になっていた。



えええええええ~~~~~!



かわたのことが?まさか!さっきまで笑ってたのに。

「里奈、わかったよ。ごめんよ。笑ってしまって。そんなに好きだったんだね・・・。」

「?は?」

?はい?

「あたしが好きなのは~~香山くんっ!!!」

そっちかい!

「きゃーーー!香山君の瞳にすいこまれそう~~~!」

・・・。


そう・・・。

この一言で河田の話題は消え去った・・・。