「姫歌?聞いてんのか?」



聞いてます。



「こっち向けよ…」


無理です。


だって抱きしめられてるんだもん。


見たくても見れない。


「姫歌…」



ドキッ!



掠れた声で名前を呼ばれてときめいてしまった。



ヤバ…ドキドキする。



なにこれ…。