キミの手の奥の僕




「心配だったからに決まってるだろ?いくら大丈夫だって言ったって、夜だし」




「そうだよ、だいじょうぶってゆったよ…」



ごめん、晴。


ほんとうはとても、感謝してる。



「え?どこがだいじょうぶなんだ?」



笑って私の頬をつねる。


「いたっ、だってだいじょうぶだと思ったの!普段あんな事なかったから」




「ばーか、あんなんしょっちゅうあったら皆欲求不満かって。いつあるかわかんねぇもんなの。分かった?」



こどもじゃないのに。


こどもにいうみたいな言い方。


「…分かった、今度からは気をつけるから。…ありがとう」




「うん…はあ?お前全然分かってないじゃん、気をつけるんじゃなくて、頼れっていってんの。女の子と遊んでもふたりで帰るの、ひとりじゃだめなの」




「も、もう!わ、わかったよう!わかったから…!」




急に顔近づけて怒らないでよー



びっくりして心臓が…。

びっくりして…?




「わかったならいいけど、…沙和に道聞いてきてよかったわ。迷わなくて。」




ためいきをついて、にこっと笑う。