キミの手の奥の僕




いいなぁ、なんか。




こういう空気好きだなぁ。





「1,240円になります」




レジの店員の女のひとが言う。



私は鞄から財布を取ろうと手をかけた。



だけど、



「…はい、1,240円丁度お預かり致します。」



…って、え!?


隣をみれば、未玖が財布を手に持って店員さんから袋をもらっていた。




「ぇ、いいよ!ちゃんと払うよ」



「いいよ。」



「だめだって」



焦る私は、財布を急いで取り出す。




だけどその手を未玖が止めた。




「プレゼントしたいって、言ったでしょ。これは、僕から香世へ。」





「え…でも」



「はい、どーぞ」