キミの手の奥の僕



クマをふたつ手に持って、迷ったようにしている未玖。



クマ、同じなのに。



そんな光景が可笑しくて、私はふふと笑った。




「未玖」



「ん?」




クマから目を離して私の方を向いた未玖に私は笑った。




「ありがと」



お礼をいう私を「何が?」と不思議そうに見つめる未玖。




「助けてくれて」



多分、何言ってるのかわかんないだろうなぁ。



そう思っても、なんか言わずにはいられなかったっていうか。





案の定、未玖は同じように不思議そうに首をかしげた。




「僕、助けたっけ?」



「うん、助かった」




そう笑っていうと、「なら良かった?」と笑った未玖が言った。