キミの手の奥の僕




「なんか、香世の声ボリュームでけぇから丸聞こえだったぞ」


あはははと晴は笑う。



私は、更に焦ってしまい訳の分らない言い訳を必死に口に出した。



「あの、あれだよ!なんか、失敗しちゃいそうだなぁって?え、あれ?えっと何をかっていうのはあの、そのね!?」



なんか…。


あ、頭ぐるぐるしてきたよお!?





「ねー香世。」




ふいに呼ばれた私の名前に、驚いて見ると未玖が何かを指さしていた。




「あれさ、香世にプレゼントしたいんだけど…僕とお揃いで買わない?」




それは、さっきまで沙和がいた場所と同じとこ。




うさぎのキーホルダーと同じところにある、クマのキーホルダー。



多分同じ種類の。




「え…うん」



とっさに、出た言葉。



未玖は、にっとわらって私の手を引いた。



「じゃあ、行こ」