「・・・え?」

鈴川 美里はあたしのお母さん。

「な・・・なんでイキナリ・・・」

たぶん顔が青くなっていたと思う。

「なんでって・・・なんとなく思った事を言っただけ。」

立花は何か言っていたけど、あたしには聞こえなかった。


――ガシャンッ

キャァ―――!!

逃げるのよ、花梨―――


昔の映像が頭の中で繰り返される。

・・・あたしのトラウマ。

あたしが・・・あたしがあんな事をしなければ、ママはあんな事には・・・








ドサッ









「ーおいっ、姫宮!?おいってば!!!」

立花が叫んでいたけど、あたしには聞こえなかった。