仕事に行くサラリーマンやお年寄りもいる。

もうすでに席は満席だった。



座るところないじゃん。まいったなぁ・・・



ボケ――っとしていると、電車が駅に着き、止まった。


キキーーーッ


「キャッ」

なんて可愛い声はでないあたし。

代わりに出た声はなんと

「おぅっ」


・・・おっさんかっ!


1人心の中で突っ込んでいると、他の客が乗ってきた。

『電車が発車しま~~す』

扉が閉まり、電車が出発した。

あたしはまた反動でこけそうになり、


ドンッ


・・・後ろの人にぶつかった。


やっちゃった~(泣)

「すっ・・・すみませんっ」

急いで誤るあたし。

「いってェ・・・」

どうやらあたしは男の人にぶつかったようだ。

チラッ と顔を見る。

髪はボサボサで、眼鏡をかけているからあんまり顔は見えない。

でも、服は見える。

見てみると、制服で、しかもあたしと一緒の高校だった。


うわぁ~・・・まじでありえない!!





「本っ当にすみませんでしたっっ!!」

あたしたちの高校は、次の駅で降りる。

で、

運良くすぐに駅に着き、今あたしはさっきの男に謝っている最中。

男は超ダルそう。

「あ~・・・。別にいいから。」

それだけ言って、男は先に行った。



はぁ・・・

最悪の初日じゃん。

あたしはどんよりした気持ちで高校に向かった。