ボーっとする頭。

目を開けたとき、真っ先に天井が見えた。

そこはある病院の病室で、僕には沢山の機械がつながっていた。

そして次に見えたのは、顔を涙でぐちゃぐちゃにした、家族の顔。

あのココという女の子は、この場所にはいない。

やっぱり、夢なのかと思った。

「よかった・・・よかった・・・」

お母さんが僕の手を握って泣いている。