クウは怒鳴っていた。

「それでもいいの?ココは、僕が居なくても平気なの?」

「それは・・・」

迷った。

クウが居なくなったら嫌だ。

だけどクウはずっと、誰にもきずかれない、霊のままでいいのかな?

それに、あそこに居る家族はずっと、クウが起きるのを待ってるんだ。

泣いちゃだめ。

「・・・平気だよ。」

どうしよう・・・涙が止まらない・・・

「平気だから・・・早く戻んなよ・・・!」

少し、間が空いた。

「そっか。ならいいや。」

その時のクウの表情を見ることができなかった。

だけど、たぶん泣いていた。

声が震えていたから。


「元気でね、ココ。」