少したって、1組の家族が病室に駆け込んできた。

たぶん、クウの親だろうか。

でもクウは顔色1つ変えず、それを見ていた。

家族の事まで、忘れてしまたのかと思った。



「ねぇクウ?戻んなきゃ・・・ダメだよ・・・」

少したって口を開いたのは、ココだった。

クウは顔を歪ませた。

「なんで?戻ったら、ココと過ごした時間も忘れちゃうかもしれないんだよ!?」