季節は冬になった。

今日の朝は晴れ。

冬なのに、都会は雪も降らない。

ただ寒いだけ、悲しい町だ。

そんな朝、いつものようにクウは、私の隣で寝ていた。

クウの頬を人差し指で押してみた。



あの後。

初めてクウを怖いと思った日。

絶対に居なくならないからと、クウを慰めていた。

そうしたら、

「良かった・・・」

と、クウは静かに眠りについた。