夕方になり、俺達はカフェを出た。 彼女は“お詫びだから”と言って、奢ってくれた。 もちろん!俺が払うとも言った。 しかし、彼女は意外にも強引で頑固だった。 「今日はありがとうございました。あと、年賀状の件は本当に申し訳ございません」 「あの…全然気にしてませんから、顔を上げてください」 「でも……」 まだ眉を下げる彼女に、 「ご馳走様でした」 そう言い少し話した後、連絡先を交換して別れた。 .