メールアドレスを交換して、写メを送りあったわけでもない。 ましてや、電話をして声を聞いたわけでもない。 何も知らないのに……。 ただの興味だけでここに座っている俺は、…馬鹿なのか? グルグルと頭の中で考えていると、 「平野星太さん、ですか?」 女の人が俺を呼ぶ声がした。 「えっ?」 驚いて顔を上げると、目の前の彼女は微笑んだ。 「“花峰美鈴”です」 .