声援だって、十分聞こえてると思うし。


そう思っていた時。


クラッと、立ちくらみがした。

そして、視界がボーッとなり、ゆらゆら揺れ始め『ヤバい』と思った瞬間に――…。


倒れた。




「「…きゃあああ!!!」」

音に気が付いた女子たちが、振り返って悲鳴をあげる。


そして、その悲鳴のあげ方の違いに気付いた男子や先生も、動きを止め目をやった。