「………っっ…」

誰かの温もりを感じたのは、本当に久々で。

人間(ヒト)の温もりって、こんなに暖かかったんだ…と、改めて感じた。


なかなか泣き止まないそんな私を、内藤くんはただ黙ってずっと抱きしめていてくれた。

私が今日いなかった事、気付いてくれたことは、本当に嬉しかった。

私は空気でしかないんだと思っていたから。


だから、いろんな意味を込めて『ありがとう』と、泣きながらそう伝えた。