「…今からちょっといいか?」 「え…?」 「今から何も用事ねぇよな?」 ……用事…、用事…。 いくら考えたって、そんなの私にあるわけない。 今日も帰ってすぐ寝るだけ。 …やっぱり夜もバイト入っとけばよかった。 いつも帰りたいとは思わない、あの寂しい家に切実に帰りたくなった。 「……はい」