行きたい所もなければ、お金もない。

そんな私が向かった先は、公園だった。


キャッキャと、可愛らしい声が響く公園。

楽しそうに遊び回る、幼い子たちの顔には素敵な笑顔がいくつもあった。


「私にもこんな頃があったけなぁ…」

そう静かに呟いて、空いているベンチに腰を下ろした。