だけど、謝ったって聞いて安心した。
好きな人が悪く思われるのは、いい気がしない。
「砂瑛ちゃぁーん!!!!」
廊下のずっと向こうから、そう叫んで来るのは…。
「……出た拓也…」
拓也くんだった。
「…どうしたんですか?」
「お〜れ嬉しいっ!!!」
ガッチリ肩を捕まれて、後ろ前と揺らす。
そのたびに、ガクン、ガクンとなる私。
「おまえ、よかったな!!!」
そして今度は、泣きまねをしながら内藤くんの肩をバシバシ叩く。
「……痛ぇよ」
「痛ぇじゃねぇだろ!!感謝しやがれ」
「あ?」
「てめぇ誰のおかげで付き合えたと思ってやがる」
内藤くんよりは小さいけど、拓也くんも身長が高い。
そして、良くできた顔。

