「私は内藤くんに話したのに、内藤くんは何も教えてくれない」

「…………」

「その紙の意味は何?」


君に届くようにと、こうしてストレートに勝負する。


『きっといいことあるよ』拓也くんはそう言った。

笑顔で教えてくれた。


『"好き"って書いてあんだろ?大事なもんだからとっとけ』浤太はそう言った。

泣きそうな顔して教えてくれた。



「拓也と山本、どっち?」

「両方」

「…マジかよ」

マズイ顔をする内藤くん。