「これ…っ」

「ん?」

「これ…内藤くんのでしょ?」

何も書いてないただの真っ白な紙に見えて、実はそうじゃない"その紙"を内藤くんに差し出す。

さっきのあの反応は、きっとそう。

この紙(気持ち)はきっと、内藤くんの。


「あー……」

そう言って、何かを考えてる内藤くん。


「それいつ拾った?」

「え〜っと…。4日前の…朝に拾った」

「ふーん」

「内藤くんのじゃ…ないの?」

「……さあ?」