そして、またハイテンションで去って行った。
後悔。
それは、もうとっくからしているのか。
それとも、今からするのか。
今日で何回目なのかわからないため息をついて、手をポケットに突っ込んだ。
「…あ…」
手の平には、前入れた短いチョークがあった。
洗濯されたせいか、やけに白が綺麗になっている。
そのチョークを片手に、教室に入った。
そして、黒板にチョークを戻した。するとチョークはコロン、と転がった。
そんなチョークを、また手に持って、広瀬がみんなに配った真っ白な紙を教卓に置いてその上を滑らせた。
「…………」
伝えても、山本に向けた笑顔を俺が見ることはできないと思う。

