家族を理由に、誰かと付き合うだなんて事はしたくない。 いずれ"重く"なって別れるなら、自分から手を離した方が楽だと思った。 「……別れたい」 「は?」 聞き取りずらかったのか、聞こえないって顔をする。 「…別れて」 そう言った瞬間、浤太の顔つきが変わった。 「何?」 「私と別れて」 「理由は」 「ない」