「あ、砂瑛(サエ)ちゃん」 そう言って優しく微笑んでむかえてくれたのは、店長さん。 「お疲れ様です」 なんとかバイトの時間には間に合った。 「そうだ。砂瑛ちゃん」 「何ですか?」 店長さんの白くなったそのヒゲが、どこか懐かしく素敵に思えた。 「蒼(アオイ)ちゃんがね、体調崩しちゃったらしいんだ」 「そうなんですか?」