とりあえず瑠衣が来るまで
言われた通り校門で待つ事にした。

しかし10分、20分経っても
なかなか瑠衣はやって来ない。


あれー。忘れちゃったのかな。


私は辺りをキョロキョロ見渡す。
すると南高の方に瑠衣の姿が見えた。


「えー!うそ!!瑠衣ー瑠衣ー!」


私は小声で名前を呼ぶけど
当たり前だけど全く無反応。


「…うわぁ」


しかもその瑠衣の隣には
髪が短くて金に近い茶色の人。

ピアスを左耳に2つと
…眉毛らへんにひとつ…。


瑠衣がさらわれる!!
助けなきゃ助けなきゃ!!


私は瑠衣の方へ
覚悟を決めて向かった。