純情オオカミ








「さ、亜緒いこー!」

「あの、私男の子いるなら行かない…」

「あぁ大丈夫2人だよ〜」

「そうなんだ!よかった」


妙にニコニコしている瑠衣に
寒気がしたけど気にしない。

男の子がいないなら安心安心!

そして私たちは校門を出た。


「あつーい…」


私は手を顔の近くでパタパタさせる。


「ほんと暑いよね……あ!!」

「え!?」

「快斗じゃーん!超偶然☆」


おそるおそる瑠衣の
視線の先を見つめる。


「……!」


そこには快斗くんと
昨日の男の人が立っていた。

なんで快斗くんと一緒にいるの?
南高の制服着てるし…なんでなんで。

私の頭の中に色んな事が巡った。