キミヒトメボレ




―・・・寒い


海の近くにある田舎学校。
偏差値は県内でも最下位争いレベル。
だけど、あたしは大好き。
先生が無理矢理教科書に書かれた文字を、あたしのあたしたちに詰め込まないで。
勉強よりも―・・・大事なものを教えてくれるから。
そして友達も。


「陽菜子おはよっ!」


「おはよ♪鈴菜」

綺麗な長い黒髪を揺らしながら、ニコって笑ってくれるあたしの親友。

「―・・・」

時々淋しそうな顔をするけど、あたしは知らないフリをする。
したくないけどね、しなくちゃいけないから。


昨日いいことあった?


ケータイにそう打ち込むと、鈴菜は笑って話をしてくれる。