王子な彼の恋は盲目


「あ、そういえば教室を出るとき橘君が貴女を見てたわよ」

「え、やっぱり…!」


追われるように教室を出たときに感じたあれは、気のせいではなかった。


「えー、もうマジめんどいんだけど…私なんか見て何が楽しいんだろ」

「有希見てると楽しいわよ」

「ちょ、なんでそんなに素敵な笑顔!?」


…私の親友は少々Sである。

「まぁあんな出ていき方したら視線は向けるだろうけど、あの熱い視線はねぇ…?」

「熱い視線って何よ!?」

「その内呼び出されて『僕と付き合ってほしいんだ…』とか言われたりしてね」

「あははっ、有り得なさすぎ!」







これが笑い事じゃなかった事を、私は数時間後に思い知る…