「は…?」
王子の白くしなやかな指で握りしめられているのは間違いなく私の体操服(上)
未だ状況が掴めない私の頭はもはやショート寸前だ。
「な、んで橘が、私の体操服を…?」
「っ…秋山さん!」
「は、はい!」
「…僕と付き合ってほしいんだ」
「…はい?」
もう意味がわからない
彼は今何と言った?
『僕と付き合ってほしい』?
「ど、どこかに着いていけばいいの?」
そんな訳ないとわかっているのに、そうであってほしい気持ちから有り得ない事を言ってしまう。
「違う、僕と男女の付き合いをしてほしいんだ」
真剣な彼の眼差しにクラッとする。
心臓はバクバクうるさいし、熱が顔に集中するのもわかる。
あの“王子”と
私が付き合うー…
