王子な彼の恋は盲目


…そんな顔されちゃ呼び捨てるしかないじゃないか

見惚れていたなんてバレたくないからあまり不自然に間をあければ怪しまれるし、私は再び無理矢理に話題を作った





「じゃ、じゃあ橘はここで何してたの?雨降りそうなのにわざわざ学校まで…あ、車だから関係ないか」


思ったより同様しているらしい私は、
いつもよりポンポン言葉が出ていたが、
テンパっていたため正直あまり考えて発言していない




「え、えっと、それは…」


当たり障りのない事をいったはずの私の問いに彼は何故か言葉をつまらせた。

視線が宙をさ迷っている王子を疑問に思いながらもよく見てみると、右手が不自然に後ろに隠されていたのがわかった。



「あれ、橘何隠してんの…」


「わ、ちょ…!」








彼が後ろ手に隠し持っていたのは、なんと私の体操服だった。