教室に戻る頃には平然としていた私達に
面白くなさそうな顔をしていた女の子たちも、先生に追いやられ渋々自分の教室に戻っていった。
お前らなんて怖くないっつーの、
という意味を込めてすれ違いざまに少しだけ笑ってやったら
悔しそうな顔を真っ赤にしていた
ざまぁみろ!
「では教科書62ページを開いてー…」
一応奨学金を貰う身分である私は、見かけは模範生である。
先生の話に興味はないけれど、授業の内容には興味があるのでちゃんと教科書を開く。
「じゃあこの問題を…橘君、解いてくれるか?」
「はい」
ノートに数字をすべらせながら黒板を見ると、大学入試レベルの問題をすらすら解いていく王子が居た。
まわりのお嬢様とは違う私は物珍しさから先生方にかわいがってもらっているが、アイツはこれまた金持ち揃いの先生までもが一目おく存在だったりする。
「凄いな…正解だ」
「きちんと予習をしていれば難しい問題じゃないですよ」
ニコッっと無駄にキラキラした笑顔を咲かせた王子に、女子からは歓声があがった
因みにあの問題は、予習をしていようがいまいが難しい問題だったりする。
「(だからうるさいよ…)」
心の底から嫌そうな顔をしているときに、席に戻るアイツとまた目があってしまい私は視線を泳がせた。
