「送るよ」

「ありがとう」

空と歩未はカラオケ。
俺と莉奈は自宅。

家の方向も一緒だし送る事にした。

もちろん話す事はない。
無言で隣を歩く。

「じゃあここだから…」

「あぁ」

家デカイな…。
お嬢様ってか。

さて空に連絡するか…。
俺は新しいケータイをカバンから取り出す。


―バチンッ

「早く帰って来いと何度言えばわかるんだ!?」

「ごめんなさい!」

この声…

―ドカッドンッ

え…まさか莉奈じゃねぇよな…?

「お前は俺の物だ!!俺の言う事を聞いてろ!」

「はい…」

莉奈と莉奈の親父さん?

俺は心配になり空と歩未を呼んだ。