俺は一階に降りた。
「みんな!!」
「雅!!」
莉奈は泣きながら俺に向かって走って来た。
こんな時でも思ってしまう…可愛い…
ってダメだ!!今は親父さんを…
「雅大丈夫だった!?」
「あぁ。それより親父さん」
「お父さん…」
「莉奈…ちょっと首筋見せて?」
「え…?」
あ…やっぱりタトゥーがある…
俺が莉奈の首筋を覗きこんでると…
「ちょっと!?雅の変態!!莉奈に何してんの!?」
「…雅…お前…要求不満だったんだな…」
「ちげーしバーカ」
俺は笑いながら答えた後莉奈の首筋を撫でる。
「んっ…」
「ちょ…莉奈もエロい声出しちゃダメ!」
「あ…つい…」
「それよりこれ」
歩未と空も莉奈の首筋を覗く。
「これって…」
「莉奈お前も…」
《こいつは治癒能力だな…》
治癒能力…?
《治癒は…説明しなくてもわかるな?》
あぁ。すぐに傷を癒す力だろ?
《やはり頭もキレるようだな》
俺に出来ない事があるとでも?