俺は全力で走った。後ろで空と歩未も必死で付いてくる。

「はぁはぁ…はぁ」

「なんやこれ…」

「莉奈の家…なの?」

莉奈の家は白いはずなのに黒く周りに黒い空間ができていた。

「入ろう」

俺たちは黒い空間に入った。

!?!?

な、なんだよ…こいつら

周りには黒い悪魔のような化け物が…

「なんだ…これ?」

「暗いのあかん…」

「真っ暗…」

「この黒い物体なんだよ…?」

「知らねぇよ」

「不気味…」

そう言って2人は黒い物体を避けながら進んで行く。

《大丈夫よ》

!?

《貴方の周りにいるのは悪魔》

悪魔?ってヤバくね?

《安心して。私の能力で悪魔から私達の姿は見えない》

2人は?悪魔見えないのか?

《見えるはずよ。貴方達は選ばれた人。貴方は……の子》

は?誰の子?

俺は幼い頃に捨てられ、今まで一人で生きて来た

だから親の顔なんてわからない。