キンモクセイ~不思議な友情物語~








「お姉ちゃん!!!!!!」





「…あれ?」



目の前には今あったはずの川はなく、驚いた顔をした桂がいた。



『どうしたの…?すごい幸せそうな顔したりうなされてたり…』





「…あれ?そっか…夢…?」





『夢…?

そっか…大丈夫?
あ、朝ごはんできてるからね?』



「うん…大丈夫…

今、行くね」



『わかった。
じゃぁまってるね』



桂が部屋を出た。







お姉ちゃんがでてきたあの夢は、きっとただの夢なんかじゃないよ…
お姉ちゃんが会いにきてくれたんだ…



あたし…心配させてたんだね…



でも、これでけじめがつけられる。


あたし、もうくよくよしない。




前だけ、見ていこう。




「…あ、いい匂い…
行こ~。」



ガチャッ…