「じゃぁ…お姉ちゃんも笑ってよ…
本当の笑顔…みしてよ…」
泣きながら、ゆっくりと声をしぼりだす
〈沙耶なに言ってるの~!
あたしはいつも笑顔でしょ~?〉
お姉ちゃんがまた笑う。
でも、違うんだ
本当の笑顔のように、輝いていなくって
本当の笑顔と違って、みていて不安になる…
「お姉ちゃんは笑ってないよ…
無理して作った笑顔は笑顔じゃない!
今のお姉ちゃんの笑顔は…全然輝いてないんだ!!!」
〈沙耶…〉
「お姉ちゃん…心配かけてごめんね…?
でもあたしも、お姉ちゃんが心配なんだよ…
だから、笑って?
そんなにツラそうな笑顔…不安になる…」
「あたしなら、もう大丈夫だよ!
お姉ちゃんがいつも見てくれてるって、わかったから!
ね!?」
あたしは、そういって笑った。
無理してじゃなくて、桂のことを想って。
