そこにたっていたのは、まぎれもなくお姉ちゃんだった。
3年前から何も変わっていない、お姉ちゃん。
「お姉ちゃん…?」
あたしが呼びかけると、お姉ちゃんはにっこり笑って
「沙耶、久しぶりだね」
お姉ちゃんの声。
「お姉ちゃん…お姉ちゃん!」
あたしはすごい嬉しくて、お姉ちゃんに抱きつこうとした。
でも…
何故かあたしの体はお姉ちゃんをすり抜けて、よろけて地面に倒れた。
「え…?」
お姉ちゃんを見上げると、とても悲しくて、つらそうな顔で、あたしを見ていた。
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