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…」
重い、沈黙。
『…そっか…つらかったんだね…』
沈黙をやぶったのは桂だった。
「つらかったのか、それさえわかんないよ。」
『…』
「だってあたしのココロは、もう、死んだんだ」
『死んでないよ』
あたしが言い終わるのと同時に、桂が言った。
「…え?」
『まだ…死んでない。』
「桂に…なにがわかっ『わかんないよ』
桂があたしの言葉を遮る。
『あたしには、わかんない…。
でもね死んだ人は、絶対に生き返らないでしょ?
でもまだ死んでいない、怪我だけのひとなら、助かるかもしれない。』
桂がなにを言いたいのか。さっぱりわからない。
『だからね、ココロも一緒。
これからここで、たくさんの思い出つくって、沙耶のココロ…助けたい。』
桂がそう言った瞬間、あたしの中でなにかが、動いた