あたしが家にもどると、父はもう家についていた。
何故か[反省しているだろう]という確信があって、すこし安心していたときだった。
「おい沙耶、酒ねぇのか?」
…え…?
なにが起こったのか理解できなかった
あたしがボーゼンとしていると、
「オイ!!!きいてんのかよ!?」
父が怒鳴り声をあげた。
「…え…何…言ってるの?」
「あ!?ねぇのか!?ねぇならさっさと買って来いよ!!!」
父の発言に愕然とした。
「何つったってんだよ!」
父の手があがる
もう、守ってくれるお姉ちゃんは、いない。
「ご、ごめんなさい…!!」
あたしは逃げるように玄関へ逃げた
涙が、とまらなかった―
