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…でも結局お姉ちゃん、助からなかった。
病院に着くまでに死んじゃった。
最後にお姉ちゃんね、一回だけ意識を取り戻したの。
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「あたしのひきだしの…上から4番目
そこにある手紙…読んでね…
沙耶…一緒に居れなくてごめん
守れなくて…ごめん」
「お姉ちゃん何言ってるの!?
意識もあるし絶対助かるよ!
死んじゃダメだよッッ!!!!!」
「沙耶…笑って…?」
「…え―?」
お姉ちゃん何言ってるの…?
こんなときに…笑えって…言うの?
なんで?
「最後に…沙耶の笑顔、みたいな―」
「何言ってるのお姉ちゃん!!!
最後なんていわないで!」
「お姉ちゃん、沙耶の笑顔見なきゃ死にきれない…
ホントはケーキで笑顔に…してあげたかった…
沙耶…お願いッ
お姉ちゃんを、沙耶の笑顔で救って―?」
