数回、壁を削るような音がして一気に壁が崩れ落ちる
見た目、分厚さは1メートルほどだろうか
さすがの僕でも、この厚さの壁は壊せなかっただろう
立ち込める砂煙の中、うっすらと影が浮かび上がる
そして現れた姿は、まだ幼い少女だった
「……………おいしそーう。」
信じられないことに、彼女は口に岩のようなものを含んでいた
「!?」
「ガリッ…やっぱりこの壁はまずいわ…。
ふふっ…、いい具合のお肉がふたぁつ。
どっちにしようかしらー…?」
彼女の目は焦点が合っていない
「なんだか様子がおかしい…!!
椿さん、逃げましょう!!」
「はぁ…、走るの面倒です…、なんて言ってる状況じゃないですね。」
僕らが走り出した途端、小さな少女も後をおってくる
「なんで逃げるのーぅ?
ふふふっ!!
まてまてー♪」
なんとか振り切り、僕と椿さんはついさっき少女があけた穴から外にでる

