―justice―




わっと歓声があがるが、彼はこれといって気に止めた様子はなく画面に集中した


ぱち、ぱち


歓声の中、けだるげな拍手が彼の耳に入った


「兄上までくるなんて、今日のパーティーってやつはそんなに重要なのかな…!」


ガガガガ

振り返りもせず彼は拍手の主に向かって話し掛けた


「いやぁ、相変わらず漣は強いなぁ。
俺、感心を通り越して嫉妬しちゃうよ。」


兄弟、なのか
兄上と呼ばれた男は彼と違い、深い深い新海のような青色の瞳を細める


「漣、今日のパーティーはとっても重要なんだ。
俺の頼み、聞いてくれるよね?」

彼の兄は尚も銃を巧みに操る弟に向かって、諭す


「うん、いいよ。」


ガチャ

銃の動きが止まり、画面にはGAMEOVERの文字が現れた


「ちょうど…僕の腕が疲れた頃なんだ。」

彼は先ほどとは違い、屈託のない笑顔を兄に向ける


疲れた、という割には軽やかな動きで兄の元に歩みよった


「それに、僕は兄上を見張らなくちゃならないんだし、ね。」


「…嫌な弟だね。」


彼の影のある笑いに対抗するかのように兄も皮肉な笑いを浮かべた