「うっ………はい…。」


「だから、わしらが来る様子が見えたんじゃな。
ほほっ、まぁ、助ける気はなかったようじゃが。」

「うぅ…。」


壱さんがそう言うと、卓さんは決まりが悪そうに俯いた


「一つ質問しますけど、卓さんは【カギを探す派】ですか?」

僕はまだびくつく卓さんに向かって尋ねた


「とっ、当然ですよッ!!
こっ…殺しあいなんて…、考えただけでも恐ろしいですッ!!」


僕の質問に卓さんの顔の色がさらに青くなる

「よかった…。
じゃあ卓さんもカギを見つけるために僕らに協力してもらえませんか?」


「あっ、…は、はい。」


卓さんは僕らを信用してないようで、複雑な表情を向け、不服そうに頷いた


「じゃあ、まずは階段を上りますか。」

「はっ、はい!」

「ほほっ。」