一緒に入ってきたはずの兄上がいない

これは一体…



【ピンポンパンポ−ン♪】



「!」


【ガッガガ――、さ―さみ――。】



不意に後ろにあったらしいスピーカーから、音がなり響いた

僕は後ろを向き、スピーカーに注目する


同じく壱さんも僕が気づくより前に、スピーカーに視線をやっていた


【ガッ――ザザ―…………はいはーい♪
皆様、贖罪の空間へようこそー♪】


「贖罪の空間じゃと?」


【くふふ♪
これから皆様には罪を償っていただきマース☆
ルールは簡単…くふ…♪】


スピーカーからの男とも女ともつかないような声が高らかに笑いだす


【くふふふ―…あははははははははは♪♪♪♪♪
ざまーみろ、てめぇら!!
てめぇら全員殺しあって死んじまえ!!】


「!?」


突然声トーンが低くなり、まるでもう一人が現れたかのように感じる

同一人物?


【あー…あは♪
失礼しましたー♪
では、ルール説明をしまぁす☆】