肯定と受け取るべきか


「…僕は……。」

「漣という名か、いい名じゃ!!」


「…。」


とりあえず…、この人よりも自分の状況を把握しよう…


たしか、占い師に会った後、扉をくぐったはず

しかしその先の記憶はなく、この部屋の中にいた


わかることは…それだけ、か


「漣殿も占い師に会ったようじゃのう!
なんと奇遇な、わしもじゃ。」

「貴方も…?」


「前世の罪がどうとかいっておったような…、まぁ、よく覚えておらん!」

この人も占い師に連れてこられたのか

じゃあ、この人も僕や兄上と同じ罪人?


ん…?
兄上……………


「!
兄上がいない!!」


「そなたの兄弟か。
知らぬな。
わしが目覚めた時、この部屋にはわしと横たわった漣殿しかおらんかったわいのぅ。」