「今のは両方に驚いたようじゃな。
無性ということと…なぜ考えていることがわかったのか……、じゃろ?」
「あ…。」
「ほっほっほ!!!」
そして目の前の人は高らかに笑った
「無性というのは文字通り、わしには性別はないのじゃよ。
そして…何故わかったかというと――――わしがすごいからじゃ!!
ほーっほっほ!!!」
「は…はぁ。」
現在の自分の状況についてもキチンと把握できていないのにと段々と頭の中が混乱してくる
それにしてもこいつは…誰なんだ?
「わしか?
わしの名は壱(イチ)じゃ!
すまんのぅ、混乱してる時にベラベラと話しかけて。」
「!」
心…読まれてる?
訝しげに壱と名乗るものを見つめると、くく、と微かに笑った