『さてさて…話はほどほどに。
【あちら】の世界で皆様がお待ちですよ。』

「ちょっ…僕は参加するなんて言ってな…!!」

『本当の正義<justice>になりたくないですか?』




その言葉が、僕の言葉をはね退ける


『justice…、正義ですよね。
クク…なりたいんでしょう?
正義に…。』


正義―――


小さい頃から思ってた
正義のヒーローになりたいって

それは本能だろうか


確かな理由はないが、そうなりたいと思っていた


こいつが言うように、もし僕らは本当に前世では罪人なのだったとしたら…前世とは相対的なものを求めていたのかもしれない


『まぁ…、貴方がどう思っても、この運命からは逃れられませんよ。』


「っ…!!!!」


『では――…、悪夢のゲームの始まりですよ。』



ギギギ―


突如地面から扉がゆっくりと現れる

そして入り口は僕らを引き込むように開いていき、僕は自然と足を踏み込んでいたのだった