「畜生、やっぱここから感覚だけじゃわかんないか…!」
なおも得点は壊れた計算機のように、ありえない速度で跳ね上がる
そんな中、ゲームの騒音に負けないくらいの声に張り上げて男たちがやってきた
「漣<レン>坊ちゃま…!」
「うるさい!
僕のことを坊ちゃまなんて言うなって何回いえばわかるんだ…!」
腹立たしげに、彼は突然現れたがたいのよい男たちに叫びのように怒鳴った
「漣坊ちゃま、今日は西園寺<サイオンジ>家第三ご子息の成人の儀のパーティーに招待されております!
ご出席のため、家までご同行願いますよ!」
「うるさいうるさいうるさいうるさいうるさいうるさいうるさーい…!!!!!」
彼は一際大きく怒鳴り散らした
今まで通りすぎていた人間も、なんやなんやと集まってくる
「僕は今、スコアを伸ばし中なんだ。
ご丁寧に全てのゲームで僕のスコアを抜いた奴がいてね。
そんなくだらない用件なら、さっさと帰って伝えてくれる?
漣様は大事な『仕事』中ですってね…!」
目は変わらず画面を見つめ、彼は追い撃ちをかけるように男たちに言った