「漣様がパーティーにいらすなんて、めずらしいこともあるのですね。
私、今回出席していて本当に良かったと思いますわ!」

「ありがとう。
今回は体調が良かったから出席することにしたんだ。
僕は病弱だからいつも兄上や皆様にご迷惑ばかりをおかけして申し訳なく思っています。」

僕はわざとらしくしおらしい表情を作り、上目遣いで取り巻く女性たちを見つめる

「まぁまぁ…!
漣様はお気になさらずに!
体調が優れずとも、出席しようとする漣様の心持ちだけで十分ですわ!」


本当は毎回体調なんて崩してないし、毎日ゲームセンターにかよっている僕が病弱なわけなんてない

いつものパーティーは面倒だし、出席させようとして派遣されてきたSPたちもシカトしてゲームに明け暮れているだけだった

兄上がわざわざ迎えに来たときだけ、僕はパーティーに出席している

義父も普段僕がパーティーに出席する気がないので、連れ戻すことを諦めてみんなには【病弱だから】で通しているらしい