―justice―




「馨、あの子とは上手くやっているか。」

「あの子って…漣のこと?」


僕は自分の名前が出てきて、ぴくりと肩を震わせてしまう

「うん、【仲良く】してるよお父様。」

兄上は屈託のない笑顔を向けて、義父に答えた

すると義父は安心したようにほっと息をつく

「ならいいんだ、ちゃんと【観察】はしてるか?
怠ると、将来お前が危険に晒されるんだぞ。」


【観察】

その義父の言葉を聞いて、僕の思考に疑問符が現れる

【観察】…?
兄上は僕を観察してるの?
なぜ?

それに怠ると兄上が危険って…何で?


「あの子は将来お前の前に立ちはだかる最大の敵だ。
殺すことはできないから今から情報だけでも集めておいて…―――。」


義父がいい終わらないうちに、思わず僕は飛び出してしまう

「僕を殺すって…何で――?」